nakataな日々

やれやれとトホホな毎日

古本は二束三文にもならないらしい

無職になってからずっと家中の片付けをしているけど、大袈裟でなく我が家の私物の6割は旦那のモノなので全然はかどらない。25年以上手にも取っていないレコードもカセットテープも雑誌も、趣味の為に買い揃えたコンパクトなホームセンター並みの品揃えを誇る道具や材料の数々も、兎に角捨てられない。「いつか必要になるかも」という捨てられない人の典型的思考と、後片付けとか整理整頓てナニ?という甘ったれた自己管理能力を「俺はいいんだ」と訳の分からない言い訳で済ませ、注意しようものなら目が宙を彷徨い「ママはそんな風に怒らなかったのに・・」と拗ねる。

 

面倒くさいにも程がある。

 

母に愚痴ると「あんたが選んだんだから諦めろ」とバッサリ。とほほ

 

そんなゴミの山な我が家にストレスMAX、仕事を理由に見て見ぬふりをしていたけれど流石に我慢の限界。今回ばかりは「問答無用、断捨離します!!」と宣言した。結婚25年以上経って学習したのか、のんきな旦那も私の殺気を感じたらしく渋々協力すると宣言した。

とにかく、今後必要なもの、必要でないもの、判断付かないものに分けるよう、事前に私がゴミ山を仕分けして旦那は選ぶだけという下準備ばっちりな状況でも、旦那の仕分けは進まない進まない・・・だって本当はそんな事やりたくないんだもん、と顔に大きく書いてある。

旦那を動かすには、期限を決めてこれ以降は好きにやらせて貰うし苦情は受け付けない、ときっぱり宣言するしかない。このきっぱり宣言は何度も使うと「この前もそういったじゃん~」とか拗ねるので、そうそう発動出来ない・・・って子供相手かっ(泣)いや相手は子供なんだ、スネ夫なんだと悟りは開いたつもりだけど、腹は立つ。まぁいいや。

 

そうそう、古本でした。

 

そんな訳で何とかうちのスネ夫と娘を動かして、ざっと段ボール5箱分の古本の類を玄関先に集結。ネットで調べたら、ご丁寧に段ボールは送ってくれるし、基本着払いだし、宅配業者と提携して申込み15時までなら当日自動的に集配に来てくれるなんて親切設計な所もある。がいくらでも買い取り業者はあるけれど口コミを見るとゴミみたいな業者ばかり。この際なんでもいいからこの古本の山を消し去る!!が第一優先なので、いっそお金にならなくてもタダで引き取ってもらえば御の字♡などと思っていましたが人間って欲深いんですね。

 

山ほどある業者から、口コミがよさそうな所を一つピックアップすると「繁忙期につきお一人3箱まで」とある。うちには5箱あるから5-3=2。さて2箱分の引き取り先を見つけねばともう一つ業者をピックアップ。3箱送った業者をA,2箱送った業者をBとすると、まずAはクロネコさんが当日夜に集配に来てくれてあらかじめ用意された送り状3枚をホイッと渡される。ネットで申し込みすると黙っていても来てくれるって、大したことじゃないけど世の中知らない事が多いわ~と実感。B用に近くのミニストップで貰って来た着払いの伝票を準備し、ゆうパックに集配の電話を入れたら当日夕方には来てくれた。朝から業者を決めて申込みして、箱詰めして準備してたら夜には古本の山がきれいさっぱり消えるってちょっとした感動。非常に疲れたけれどきれいさっぱりの快感の方が勝った。小さくガッツポーズ(笑)

 

その後、Bからは「繁忙期だから連絡が遅れるけど許してね」とメールで来て、翌々日に住所確認のハガキが書留で届く。現時点ではその後の連絡はなし。

 

でで。問題はA。段ボール3箱にはずっと大切に取ってあった村上春樹江國香織の単行本、娘のコミック(銀魂とかナルトとか)旦那の自己啓発ビジネス本、などを合計200冊くらい。最近の発行ではないけれど保存状態は良かったし80%には値段がつくだろうと予測。が。。。甘かった。

 

なんと200冊中買取可能が16冊でお値段なんと!!

 

315円!!

 

一桁間違ってませんか?

 

送り返して貰うことも可能でしたが面倒なので止めました。買取不可の残り184冊はどこに行くんでしょう?というか、こういう業者さんて本をどこで売ってるんでしょうか?アマゾン?てな事を今更ながら思うわけで。

確かに何年も前に発行された本はどんなに持ち主の思い入れがあろうと、ただの古本でしかなくて価値なんてゼロ~と言われたらハイそうですね、としか言えないけれど。こんな事なら選りすぐりの単行本と10巻単位であったコミックくらい、面倒でも持ち込みの店舗に持って行くんだった。その場で値段のつかない理由が聞けたらそれはそれで納得出来るけど、はい貴女の大切な200冊は16冊で315円、他のは価値なし。とあっさり切り捨てられるのはなんだか癪だわ~~つまり手間暇惜しむなら文句は言うなって事なんだよね。くすん。

 

中には一冊ずつ査定出来る業者もいるので、そちらなら納得するんでしょうが量が多いとそれも面倒。一つ一つコード入力しろなんて、老眼なめてるんかい(笑)

 

ほんと、この年になってもまだ知らない世界が多過ぎる